福田浩・松下幸子・松井今朝子「江戸の献立」(とんぼの本)

おもしろいですね。

目次を見ればわかる通り、文献に基づいて分析したり、料理を再現して、それについてエッセイ風に語ったり・・・と、楽しい本です。

松井氏は、ごはんブログをかいていらっしゃるらしい ( http://www.kesako.jp/ )。 SMSでも、食べ物の話題が一番盛り上がるのは、今も昔も同じなんですね。

一月 大店のお正月―にんべんの高津家に伝わる『家内年中行事』より
二月 御畳奉行、朝まで痛飲す―尾張徳川家奉行の朝日文左衛門の『鸚鵡篭中記』より
三月 黄門様、精進で宴会―水戸光圀が聖母の菩提のために建立した久昌寺に招かれた住職の日記『日乗上人日記』より
四月 旅の楽しみ旅篭ごはん―讃岐から20人ほどでお参りした道中記『伊勢参宮献立道中記』より
五月 贅を尽くした食通の昼餐―山口如竹氏が人からマネ『献立懐日記』より
六月 海の幸豊かな越後の宴―桑名の下級武士渡部勝之助の柏崎に赴任した際離れて生活する息子に向けての『柏崎日記』より
七月 大名家、七夕のお祝い―三河半原藩の藩主安倍摂津の「慶応二年御献立帳」より
八月 流行作家、孫の誕生祝い―『馬琴日記』より
九月 御家人、引き継ぎの宴―江戸小石川に棲む御家人 小野直賢の『官府御沙汰略記』より
この原典はかなり細かく書かれているらしい。
十月 下級武士、友人宅におよばれ―紀州藩の下級武士の江戸づめ時の単身赴任日記『酒井伴四郎日記』より
十一月 中級武士宅での豪華な酒宴―武州忍版の下級武士 尾崎石城隼之の日記助『石城日記』より
十二月 隠居大名、観劇の宵―大和郡山藩主 柳沢信鴻の隠居後の日記『宴遊日記別録』より
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「Walk The Line」 @ DVD

ジョニー・キャッシュの物語

どんな方かも知らないまま、拝見。

出だしがすごい。大好きな兄が死に、父親に「悪魔はできる子のほうを奪った」といわれたら、ほんとどれだけ傷つくんでしょうね。親に言われた言葉はいやでも覚えているし、その言葉がどのように自分の生活や性格に表れているのか考えさせられることがあります。映画では、その台詞から始まる上に、さらに映画の中のジョニーは、神経質そうで、無表情にさえ見えるキャラクター。どちらかというと、冷たい感じでちょっと怖い・・・

しかし、You Tubeな映像を見ると、ご本人の若いころ、もう少し優しげなイケメンさんですね。甘いマスクといいますか。そして声はとてもバスで、ほんと人気が出る要素のあふれた方でした。

ストーリーに戻りまして。大人になり、軍隊にいったり、結婚したりというイベントを経て、歌手になるときのオーディションのシーンがあります。映画の中でプロデューサーに言われていたのは、本当だったのかしら?すごいプロデューサーですね。かっこいいです。凄腕だったのではないでしょうか。

そのあとは、麻薬と、ジューンとの物語です。離婚のシーンは、衝撃的には書かれていました。でも、ドロドロしたものは描かれておらず、麻薬の苦しみと、回復と、そして衝撃のプロポーズという、心地の良い物語です。

ジョニーとジューンの歌声が、どちらも少し本物より高音できれいすぎる感じになっています。本物を知っている方は、もしかすると物足りなく感じるかも・・・とあとからYou Tubeをみて思いました。

ミシェル フイエ著「イタリア美術 」(文庫クセジュ 972)

イタリア美術

あとがきの方が、新書でこれだけの時代を詰め込み、人物の羅列にとどまらないのはすごいとありましたが・・・

やはり、つめこみ感はあり・・・、もちろん有名な方ばかりなのですが、画家の名前と絵がぱっとでてこないときは、もう読んでも全く何が何だか。とりあえずイタリア美術は基本頭に入っている人向けに思えました。

ただ、時代関係がしっかり頭に入っていなかった画家が、どちらが先で、どちらがどのくらいあとなのか、とかいうところは呼んでいるとなんとなくつかめるところもあり・・・。ダイジェストでざっと見るというのも時には必要なのかもしれないなと感じました。

いつかまた手に取るかもしれません。

海野弘著「ハプスブルク美の帝国」

著者の名前は記憶していたが、何を読んだかおぼえていなかった。こういう時のためのブログ検索で、「パトロン物語」という本を拝読していたことが判明。

少し古い本です。私がちょうどウィーンに行った直後ぐらいの出版でしょうか。

まえがきのところで、あらためて、ハプスブルク家の起源について書かれています。ここはかなり肝でした。ハプスブルク家についての本はウィーンに行くためにかなり読みましたが、もりあがったところ・・・すなわち、マリアテレジアの前後だけ記憶に。1020年ごろ、ブルックという町に城をたて、交易で富を蓄えというところからはじまり、ダイジェストでドナウ周辺にきたところまでまとめてくださっています。

また、ここ数週間ヒトラーの本ばかりよんできたので、最初の出だしで、ドイツ人が200年の間、ウィーン人(オーストリア人?)は享楽的と評価していたという出だしにしみじみ。ドイツ人と、ウィーン人という区別を改めて頭の中で設定いたしました。

私のウィーンは、世紀末ークリムト(1862- 1918)、マーラー(1860 - 1911)、ブルックナーという世紀末のイメージや、オットー・ワーグナー、フンデルトヴァッサー氏や、フロイトとかちょっと変わった人とかのインパクトがありすぎるかもしれません。20年前まわったときの美術館も、メランコリックな不思議な現代アートが町を覆っていたのでした。若い自分の目には、世紀末から進化のない死んだ街というイメージがついちゃってました。それすらも遊びなんでしょうかね、いまや。

言われてみれば、もっと前の時代の、ワルツやら、シェーンブルン宮殿の美しいこととか、モーツアルトやリストが楽しく活動していたこと・・・。

ただ、マリア・テレジア自身は、ユダヤ人を排除しているようですね。そのあと、ユダヤ人を受け入れ、そして、世紀末では~れが活躍したり、そういった芸術を支えたりしているということも知りました。ここらへんも複雑な心持でよみました。

こうして、バロック、バロックと世紀末の間奏曲、世紀末と続きます。ちなみに、間奏曲はブルックナーでしたので、RCOのアンソロジーから、ブルックナーのSymphony No 8 in C minor (conducted by Zubin Metha)を流しながら読みました(笑)。

バロックに関する記載は、アカデミーでバロックの定義がどうなされているのかなどからはじまります。これも面白い。地域によって前の時代何が流行っていたかによって、バロックのありようがちがうということでした。特に、ドイツとオーストリアは、バロックが始まるのが、30年戦争によって遅れたため、イタリアやフランスのもっているバロック→ロココとは違う道を歩んだのではないかとされています。

最後は、世紀末についてかたられますが、ウィーンの世紀末として、マーラーで始まり、1900年初頭のカフェ文化のことと、クリムトで締めくくられます。

カフェはあるのかしら。これらのカフェ。カフェを巡る旅も面白そうですね。フロイトとカフェのお話は少し笑ってしまいました
・アドルフローフの作ったカフェ
 - カフェ ムゼウム http://www.cafemuseum.at/
 - カフェ カプア
- アメリカンバー https://www.loosbar.at/ 
・文学カフェ
 -カフェ グリーンシュタイドル http://www.cafegriensteidl.at/
・おしゃれカフェ
 - カフェ ハインリッヒホーフ
・音楽家のカフェ
 - カフェ ラントマン http://www.landtmann.at/
 - カフェ ツェントラル
・画家のカフェ
 - ブラウエン・フライハウス
 - カフェ・シュペルル

そして、クリムトの人生・・・

また足を踏み入れたら、イメージと違うウィーン・・・特に、バロックにもう少し気を付けてみることと、カフェ文化の面影があるか・・・みてみたいです。ザッハートルテ食べることに注力している場合ではないですね。

水沢勉著「ベルリン美術散歩 」(とんぼの本)

最近、ドイツに関わる本ばかり読んでいたせいか....、なんとなくドイツに行きたくなってしまったのかなぁ。

ベルリンは、私のような車が苦手な人でも大丈夫そうね。

ベルリンフィルのコンサートの情報を調べると、まだ7月までのスケジュールしか出てないですね。

9月どうなるのかな~。去年は毎週やっていたようですが・・・。

今年の夏休み。

朽木ゆり子著「マティーニを探偵する 」(集英社新書)

2002年なんて、バブルもはじけて、カクテルブームもちょっと終わってたのかな・・・なんて思ったりするけれど。

この記事が、雑誌の連載からというのは驚きです。原文まであたられているので。

発祥・名前の由来・発展などの歴史はもちろん、イギリスの首相を務めたウィンストン・チャーチルのお話とか、禁酒法のもとでのマティーニとか、シェイクかステアかとか、うんちくとして語れそうなネタが凝縮された本とも言えるでしょう~。

個人的には、各章に挿入されていた映画のマティーニのあるワンシーンをみるだけでもたのしゅうございました。

マイケル・ルイス著「フラッシュ・ボーイズ」

マネーボールの著者さんだったんですね。
https://www.amazon.co.jp/dp/B00OCAI07O/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

以前、「アルゴリズムが世界を支配する」を読んでいて、アメリカの株式市場で起こっている様々なことは理解していましたが。人物像がかかれているので、リアリティのある感じがしています。そこが、さすが、マイケル・ルイス氏というところなのでしょうか。

私がかなりはまっていたPerson of Interestというテレビドラマでは、政府のもつAIの開発に関わったり、存在を詮索したりした人は、抹殺されるという設定になっておりますが。本当にそういうことってあるんでしょうね。自分は、凡人でよかったです(笑)。

観ているニュースが悪いのか、ローカルニュースばかり見ていたせいでしょうか、丁度アメリカにいたころだったのに、このニュースが目に入っていなかったのはなぜなのかしら....。

陪審員を説得することが難しい問題は、敗けるかもしれないというのは、わかる気がいたします。理解できないと「"なんとなく"疑わしく思う」というのは、人間の心理としてはふつうのような気がするので。一体、ゴールドマンサックスの通報した人は裁かれたのでしょうか。おそろしいですね。

MITなどの優秀な人材が、2009年以降、金融業界以外にいくという傾向がみられるという話は聞きますけれども。リーマンショックそのものも原因なんでしょうが、こういった事件も原因にあったのでしょうか。

日本では、起こりえないでしょうかね。プログラマが、そもそも粗末に扱われていますからね。政治家も、観ている限り、こういったトピックスに興味があるように見えないですし。

私の今の会社でのミッションは、こういううエンジニアたちを大事にすること。守るという言い方は失礼ですが、彼らが自分の仕事に集中できる環境を作りたいです。だって、ITは"IT"という分野にとどまらない、生活の一部になっていると思われる昨今、このようなスキルこそが、価値と思うのですが。

さて、最近、金融取引のオープンソース化が始まっています。日本の未来もいかに。来週はそんなMeetupに行くことを狙ってます。

羽田圭介著「スクラップアンドビルド」

テレビで見る羽田君、面白い。一冊読んでみようと思って手に取る。

フム。

・・・

処女作を読むべきかな。最新作も読んでみましょうか。芝居に出たら、作品の書き方も変わったと言っていたので。

文章が頭の中で時々とぎれてしまう感じでした。ふと意識が途切れて、数行戻って読み直してしまいます。やはり感性の違いなのかしら。共感するタイプではなかったのでしょうか。でも、驚くほど新鮮というよりは、そういう気持ちもわからないではないという感じはするのですが。

きっと、同じような状況に居たら、もっと共感できるのかもしれません。祖母が寝たきりだったのは、高校生から大学生の間。トイレや入浴はわりと最後まで自力でできたので、介護というほどではなかったと思います。ただ、毎日1時間くらいは高校から帰ってきて、受験もテストも関係なく祖母とテレビを見るのが日課でした。祖母に対してではなく、その毎日の時間を不満に思ったこともあったけど・・・。こんな風な感情をもたなかったので。

テーマとしてはホットな問題ではありますよね。

ロバート・M・エドゼル著「ミケランジェロ・プロジェクト」 (角川文庫)

わかりにくい邦題。「ミケランジェロ・プロジェクト ナチスから美術品を守った男たち」 (角川文庫) 映画版のタイトルから来ているのかしら。

原題を横につけてくれないと、間違えて、文庫版になる前のハードカバーと、この本両方手に取ってしまいましたよ。。

ついでにいうと、原書のペーパーバックまで手に入れてしまったのでした。英語の本何冊も積読(ほぼkindleだけど)なのに。

しかし、中身はとてもおもしろうございました。前回読んだ本に比べると、ドキドキ感が減っているのは、私がすでに、少しだけ内容を把握していたからでしょうか。

この本は、美術品そのものよりも、活動した人たちの人となりやその置かれた立場を中心に書かれていることが面白いのです。戦線の中、自分のいる部隊が何なのか、車もない、色々なものもない中で、自分で活動していく・・・。また、爆撃後の街、そこにいた子供、あるいは人々を置き去りにして、任務を続けるつらさなどもかかれています。家族にあてる手紙とか。

また、戦後まで活動が続いていたこと。ザルツブルクの最後のところは、改めて読み、数年前に知っていれば、どこだったか確認したのに!と思いました。

はぁ、しばし満足。色々な人が書いている本、いつか読めるかなぁ。
同一の著者のSaving Italy
https://www.amazon.co.jp/Saving-Italy-Rescue-Nations-Treasures/dp/0393348806/ref=pd_sim_14_3?_encoding=UTF8&psc=1&refRID=P7B87NJAVGQJW9C86S1F
Hector Feliciano / The Lost Museum: The Nazi Conspiracy To Steal The World's Greatest Works Of Art
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Salt Mines and Castles: The Discovery and Restitution of Looted European Art
https://www.amazon.co.jp/Salt-Mines-Castles-Discovery-Restitution/dp/1495443841/ref=pd_rhf_dp_s_cp_4?_encoding=UTF8&pd_rd_i=1495443841&pd_rd_r=PKYP6CZCSY50B8KKYTAM&pd_rd_w=nQb0M&pd_rd_wg=co50x&psc=1&refRID=PKYP6CZCSY50B8KKYTAM

ロイヤル・コンセルトへボウ管弦楽団 アンソロジー 第7集 2000-2010

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