むしゃこうじ・みのる著 「襖 (ものと人間の文化史 108) 」 

http://www.amazon.co.jp/%E8%A5%96-%E3%82%82%E3%81%AE%E3%81%A8%E4%BA%BA%E9%96%93%E3%81%AE%E6%96%87%E5%8C%96%E5%8F%B2-%E3%82%80%E3%81%97%E3%82%83%E3%81%93%E3%81%86%E3%81%98-%E3%81%BF%E3%81%AE%E3%82%8B/dp/4588210815%3FSubscriptionId%3D0AVSM5SVKRWTFMG7ZR82%26tag%3Dbooklog.jp-item-22%26linkCode%3Dxm2%26camp%3D2025%26creative%3D165953%26creativeASIN%3D4588210815

 読了。

 引き戸が日本特有なんて知りませんでした。

 子供のころの家は、障子はありませんでしたが、襖はいくつかありました。一番顕著なものは押入れとか、今でいうクローゼットのようなところ。廊下のない部屋の仕切りは全て唐紙の襖でしたね。年末にやぶれたのを付け替えていました。それは父の仕事ではありましたが、枠をはずして紙を折り込んでいたような記憶がうっすらとあります。あと、祖母の家には、障子のような格子にガラスをはったものがありましたっけ。

 本当に、中国や、東アジアにもないんでしょうか。確かに数少ない旅行の間、見た記憶はないよyにも思います。日本ですと、引出の上に、引き戸的なものがついている棚もありますよね。現代の日本の窓も、ある意味引き戸からきているような。思い出してみると、海外の窓の入れ違い窓じゃないですね。あたらしい発見(笑)。今度からもっと気を付けてみてみます。

 なお、ヨーロッパの引き戸は、日本からオランダあたり経由で入ったとも言われているのだそうです。もう、ここだけよんだだけでも、面白くて引き込まれてしまいます。

 著者曰はく、始まりはわからないけれど、9世紀くらいからあったのではないかということでした。しかし、行事のたびに、嵌めたり外したりするもので、常時たてつけているものではなかったのではないかと。

 絵巻などの中から、襖とみられるものを、いくつか写真つきで説明がありました。でも、説明きかないと、正直わかりません。源氏物語絵巻なんて、御簾がたくさんかいてある一部に、チラっとみえるのが襖ではないか?みたいな感じでして・・・。さらには、絵なしで解説のみのところは、想像力がほとんど働かず。ただ、9c以前に書かれた絵巻自体がほとんどないことから、描かれた時期と、源氏物語等の実際の書かれた時代に隔りがあるようです。

 あとは、語源的なものも、著者は、衾、臥す間など、寝室としての間仕切り、雨風よけを挙げていました。どうなんでしょうねぇ。

 それに、加え、庶民の家としては、板戸と、襖どちらが先に入ったのか、またどういう発展を遂げたのかという話も、お考えが書かれています。

 その後、書院造になってからあとの襖の歴史、唐紙の絵など、近現代の襖については、他の本も読んでみたいですね。どんな研究がされているのでしょうか。

 あとは、ちょっと気になった記載。この本では、京都の角屋を、遊郭とかいてあります。しかし、以前お伺いした時、最初は、揚屋、すなわち料亭・宴会場みたいなものだったというお話でした。なにしろたしかにとても素晴らしい装飾....引き戸の取っ手ひとつもかわいらしいのですが、こういうのって、いつついたんですかねぇ。どの時代に作られたかによっても、遊郭にこれをいれたと考えるのかどうかは、ちょっとちがうのかな・・・と思っているのですが。
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No title

著者名は「むしゃこうじ」のはずです。美術史関係の業績の多くある方ですが、わたしは大学で一般教育の「歴史」の講義を受け、その内容は太平洋戦争史でした

Re: No title

> 著者名は「むしゃこうじ」のはずです。美術史関係の業績の多くある方ですが、わたしは大学で一般教育の「歴史」の講義を受け、その内容は太平洋戦争史でした

著者名を間違えるとは…、失礼いたしました。修正します。

そんな経歴の方なのですね。最初の数ページを読んで、何気なく最後まで読んでしまいました。色々なアプローチを書かれているので印象的でした。

No title

いうまでもなく武者小路(むしゃのこうじ)実篤の女婿ですが、ひらがな表記でわざわざ「の」を抜いていらしたことには、何かの思いがあったのではないかと拝察しています。ながいあいだ東京の明星高校の先生をされていて、和光大学の教授になられたのはもう晩年だったはずです。わたしがもっとも好きな『絵巻―プレパラートにのせた中世』という名著も、高校教師時代の著作であるはずです

Re: No title

> いうまでもなく武者小路(むしゃのこうじ)実篤の女婿ですが、ひらがな表記でわざわざ「の」を抜いていらしたことには、何かの思いがあったのではないかと拝察しています。

ありがとうございます。

>ながいあいだ東京の明星高校の先生をされていて、和光大学の教授になられたのはもう晩年だったはずです。わたしがもっとも好きな『絵巻―プレパラートにのせた中世』という名著も、高校教師時代の著作であるはずです

その本、探して、拝読いたします~。

No title

>その本

美術出版社の全盛期に続々と出ていた「美術選書」の初期の1冊です。どこかで復刊してくれるといのですが

Re: No title

> 美術出版社の全盛期に続々と出ていた「美術選書」の初期の1冊です。どこかで復刊してくれるといのですが

読み始めました。

ちょっと買うには古本でも高かったので、図書館のものを。

以下の選書は、似たようなことを目指した本ではないでしょうか。あとでそちらもてにとってみたいです。
武者小路 穣著「絵巻の歴史 (日本歴史叢書)」日本歴史学会 (1995/3)

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