武者小路穣著「絵巻 プレパラートにのせた中世」美術選書

図書館で借りて、流し読みするには、少し重たい本でした。後ろに、昔なつかしの貸し出しカードがついていて、楽しい気分に。

この本「絵巻の歴史 (日本歴史叢書) 単行本」(1995/3)とコンセプトが同じであれば、こちらを買おうかなぁと思います。どちらかというと、今まで、絵の技術的な遷移を学ぶものを多く読んでいました。この本は、少し違う気がいたします。どうやって読まれたのか、また、そのあとにどうやって描かれたのかという感じで時代を追っていくように感じました。

「絵巻の成立」から、「発展」と「展開」という風な章立ても、今まで読んだ絵巻の本にはない感じです。そして、15世紀には衰退しているとあります。フム、仏像のほうを考えても、日本の芸術って・・・そのくらいで衰退なのかなという気もしますが、もう少し真剣に年表を見て考えてみたいですね。

技術を見る前に、絵巻の成立のところは、「カタリ・ウタイ」や「かな文化の成立」から始まります。

そして、発展。まず、信貴山縁起絵巻で始まります。そして、この本では、庶民という言葉が初めてでてきます。説話という、取り扱うテーマも変わる。女房が文字を読みきかせるというのとは異なる、クチガタリという形式。そして、それらと、文字、特に中国が持っている漢字という文字との関係について深めて考えます。伴大納言絵詞、鳥獣戯画、北野天神縁起絵巻と続きます。エヘ、ちょっと真剣に鳥獣戯画のところだけよみました。

あとは、展開。ここは、六道思想、浄土思想の角度から語られます・・・。宗教というのは、本当に人々と強く結びついていたのですね。よくよく考えると、ヨーロッパの絵画史は、宗教画にはじまるような気がするのですが、違うのかしら。あぁ、でもローマ皇帝の凱旋とか門に絵が描いてあるのはいつごろなのでしたっけ。あれは、宗教画より先の成立なのでしょうか。
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No title

15世紀に絵巻が衰退というのは、この本が出た頃の感覚でしょう。その後中世やまと絵の研究が進み、室町時代さらに近世にまで絵巻研究はひろがっています。文学との共同作業も拡大しています(亡き妻のしごとも、それらに多少かかわりがありました)

Re: No title

> 15世紀に絵巻が衰退というのは、この本が出た頃の感覚でしょう。その後中世やまと絵の研究が進み、室町時代さらに近世にまで絵巻研究はひろがっています。文学との共同作業も拡大しています(亡き妻のしごとも、それらに多少かかわりがありました)

ありがとうございます。そうでしたか・・・。

子供のころの訓練が足りなかったようで、うまく自分の頭の中でその時代をイメージできないようで、一々もとにもどり・・・(15cってなんだっけから始まってしまうのです)。15cの年表を見ていたところでした。なかなか前に進まないです。
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