ラファエラ・アカデミア一日講座「運慶・快慶の周辺」

この講座は、今年の東京国立博物館と、奈良国立博物館の展覧会の前のインプットだそうです。どんな展覧会でしょうね。

先生は、講義中、「運慶・快慶を大河ドラマにするとしたら、名脇役が必要で」なんていう話もされていました。あ、そうだ、この小説読もうと思っていたのだった・・・「荒仏師 運慶

そう、今日は、運慶・快慶と同じ時代を生きた仏師たちをみていきます。

もちろん、ドラマにするなら、保元の乱・平治の乱、なんと焼き討ち・鎌倉幕府成立、承久の乱と、権力者たちの涙の物語とあわせてみていくのが普通だと思うんですが。一方で、仏師の世界の話を中心に構成するとどうなるんでしょうっていうお話。

今日の最初の登場人物は、運慶の実父「康慶」とその兄と思われる「成朝」からはじまります。なぜ、長男の成朝ではなく、康慶が成功したんでしょうね。いやはや、成朝さんの作品がみあたらず、吾妻鏡など文献に多少情けない記載というところで、もう妄想がはじまっていきます。

次は、運慶と快慶と並んで、康慶の弟子にあたる「定覚」と「定慶」。定慶は作品が興福寺内には4点残っているのに対し、定覚は単独の作品が少ないらしいです。でも、定覚は、康慶・運慶とは血縁関係にある可能性もあり、また快慶とは共同作業が多いなんていう話も出てきました。フムフム。また、この中で銘文等がなくて、作者がわからない仏像の紹介があり、この2名の作品であり得るか?なんていう議論もありましたよ。どうやって謎を解くんでしょうね。

さて、このあとは、運慶工房のお話に入ります。京都・極楽寺にあるらしき法華経の写経を、運慶願経というらしいです。そして、その運慶願経の奥書き(?、よくきいていなかったのかメモになかったのですが)には、結縁の仏師が書かれているそうです。8巻っておっしゃったかな。そして、この中に書かれている7名 実慶、快慶、寛慶、宗慶、源慶、円慶、静慶という仏師だそうです。

更には、時代が進んで、運慶の子供たちにうつっていきます。彼らみんなを一人前にするのには、かなり大変だったでしょうねって話もでてきます。位を与えられるとか、譲渡するとかそんな話も出てきて、その理由はなぜなのか考えたりした結果を教えていただきました。運覚は、なぜ実子ではないのに位をあげたのか、娘婿だったのではないか・・・なんていう推測は面白いですね。学問的に正とするには検証は必要なのでしょうけれど、何らかの推測をしながらいつも文献にあたっていくと、答えが出たりするのでしょうね。ずっと研究されている先生方の感覚にはとても私にはわかりませんが。

話は飛びますが、運慶のあとの時代の造形が、運慶を越えられない理由なども、コメントがありました。まぁ、いつの時代も、天才のあとは大変・・・。でも、康弁の興福寺竜灯鬼像とか、かわいい。興福寺でみたのかなぁ、おぼえてないってどうなんでしょうね。

その子供たちと同時代の肥後定慶と、善円という弟子たち。例えば善円は春日大社の古い時代の翻案を手掛けるなど、運慶の強い影響とは異なる方向で、定慶派と善派というような方向性ができてくる。先生からは、新和様と呼んだらどうだろうなんていう提案までありました。この全員の作品の傾向関係図を、先生が最後に示されました。おもしろいですね。

さ、7月のアカデミアも申し込むの忘れないようにしなければ。まだ募集始まってないのかな。

正直言うと、最近、猛烈無気力。家に居ても、全く本も読まなければ、勉強もしないありさま。とにかく何か読んだり、考えたくない。少し無意識なdepressionがあるのかな~と思ったりもしますが。でも、あっというまに先生のスピードとリズムのある(昔に比べればゆっくりだけれども)講義に、吸い込まれていきました。
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