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エリック シュローサ著「 ファストフードが世界を食いつくす」(草思社文庫) |

原題:Fast Food Nation: The Dark Side of the All-American Meal だそうです。

エリック氏、文章が上手ですね。

最初の出だしは、鉄道の話から始まる。なんでだろうと思うと、車の話が始まる。男女共働きが増える。そして、ドライブスルーの話へ・・。あっという間にひきこまれていきました。この時代感がさっと頭の中に入ります。

そのあとは、順次、ファストフードの発展をおっていきます。

ファーストフードにおける低賃金などの労働問題、フランチャイズ展開による店舗間競争の激化と店舗主の破産などを語ります。ファーストフード業界による政治への働きかけがあるとしていました。今頃起こっている、主にコンビニの日本のフランチャイズ問題や、大学生のバイトの過労働って、アメリカではずいぶん前に表層化していたのですね。日本で起こっている問題の根本が、手に取るようにわかる感じがします。若いしあまり学もない時給制のバイト労働者だけで形成されるファストフード、労働組合もない。あるいは作ろうとしても経営側にすぐに阻止されてしまうといった現実。

また、冷凍技術の発達とアグリビジネスの寡占化、また香料による風味づけなどを語ります。香料の風味づけが始まった理由からしてすごいです。もともと、動物の脂を加えて揚げることで風味を出していたため、カロリーが高かった。カロリーを下げつつ風味を上げるために、香料をつけるというもの。香りが、またリピーターを増やすとは・・・。なんとなく、お店の操り人形です。つづいては、精肉の問題。集団食中毒事件、BSEなど、食の安全についても語られます。読んでいると怖くて食欲がなくなりそうです。

労働災害の多い危険な職場にも関わらず、低賃金で働かなければならない移民労働者の悲哀なども書かれています。この辺は、アメリカの様々な業界でありそうに私は思えておりますが。移民なしでは、アメリカはもともとあまり競争力のある商品を作れないのではないかなという感じです。

最後に、ディズニーとファストフード・・・。事業戦略とは・・・。MBAで学ばされるようなところを、頭がグルグルしてまいりました。批判的に考えているわけでもないし、きれいごとでは、生きられないとは思います。でも、やっぱり、このような手法で世界征服をしていくのは、おそろしいなぁと感じます。もっともっとなんとなくピュアに生きたいなと思っています。やはり、educationですよね。人々の。

エリック氏は、事実を積み重ね、自分のジャッジを、他人に押し付けないで語る感じのぶんしょうをおかきになるため、そこそこ淡々と読むことができました。私は、以下のどちらも苦手で反発を感じてしまうのです。1つは、恐怖を掻き立てて、考えを扇動するような手法。もう一つは、超楽観的な形で問題を無視し経済発展や快楽的な方向に誘導する手法。どちらでもない感じがいたしました。もちろん、お考えはあるのですから、そう思うでしょう?と言われているようには感じますけれども。

ちなみに、先日すでに、「Food Inc」というほんも読了しております♪


さて、『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』 という映画が最近上映されていたけれど、これはどんな作品にしあがっているのかしら・・・
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